主な適合規格
IEC-60112-2003-2003、JIS-C2134-2007、DIN-53480、ASTM-D3638
耐トラッキング性試験装置で最も重要な性能は試験液の滴下が正しく安定することです。
本試験では、液滴が小さく、かつ精度の要求が厳しいため、規定通りの滴下を行うための装置を製作する事が大変難しいのが実態でした。
当社は、規定の精度を得るための新しい方法を採用しました。
その方法ですと、試験液の液滴の大きさの調整に神経を使う事なく、短時間に容易に規定の滴下条件の設定ができます。
上限AC1000V仕様、電圧降下5%仕様も準備しております。
1点式耐トラッキング性試験器の外観
※写真とは一部異なる場合があります。
特長
- 試験液が規定の大きさの液滴となって、30秒に1回ずつ確実に滴下が行われます。
(滴下方式によっては、時々歯抜けが起こったり、2滴以上滴下したりで、規格試験通りの試験ができない事があります)
- IECの最新規格に合致しています。
古い試験器は、細部の点で規格に合っていない箇所が数点あります。例えば、電極突き出し長さ、電極の形状、電極支持方法等です。
当社は、現行の試験方法規格や近い将来の改状況等を把握しているので、発注者がその内容を把握していなくても、規格に合致した試験器を確実に入手できます。
- 国内の主力機関(例えば、製品評価基盤機構:NITE、電気安全環境研究所:JET、日本品質保証機構:JQA、化学品検査協会、科学警察研究所他)では、当社製試験器をご使用いただいています。
- 当社は試験器製作だけでなく、依頼試験の受託や試験器の校正受託も実施しているので、データの不一致等の困難な問題が発生した時対応できます。
- 当社に同等の試験装置を所有しているので、発注前の性能確認ができます。
- 自社で、自ら使用している技術者が自ら、設計しているので、使い勝手と安全性に配慮して製作されています。
主な仕様
- 電源:AC100V、50/60Hz、10A(AC200Vに電源変更可能です:オプション)
- 試験器の種類、外形寸法と概重量(変更する場合があります)

※上限1000V対応、5%電圧降下対応装置の仕様は上表と同じになります。
- 感電防止対策:試料部には囲いを設け、試験片と電極設置のための扉を設置し、その扉に安全リミットスイッチを取り付け、感電防止する。
- 試験電圧範囲:AC100V~600V(100V~1000V仕様変更可)
- 試験可能な試験片サイズ:寸法150mm×150mm以内、厚さ30mm以内
- 適用できる試験液:A液及びB液
- 滴下数のカウント:1~9999回の範囲で任意にプリセット及び計数できる。
- 液滴の大きさの設定:ノズルで決まるので、試験者は設定の必要はありません。
- 電圧の測定:1級相当のデジタル電圧計により、1V単位で読み取りできる。
- 電流の測定と過電流検出器:フルスケール1.0Aのアナログ電流計(メーターリレー)により、漏れ電流の測定及び検出遮断電流の設定を行う。
- 終了表示:試験片の破壊時又はカウントアップ時には、赤色表示灯が点灯する。
- 試験液滴下間隔:5~60秒の範囲で任意に設定可能
- 試験液滴下量:20~23[μL]の範囲に入る
- 短絡電流調整範囲:試験電圧が100V~600V(1000V)の範囲で、1±0.1[A]に調整可能
付属品